イギリスのウイリアム王子夫妻の

赤ちゃんの名前がジョージに決まりましたね。

 

赤ちゃんの正式な名前はジョージ・アレクサンダー・ルイです。

また、プリンス・ジョージ・オブ・ケンブリッジの称号も授与され、

赤ちゃんは今後ジョージ王子と呼ばれることになります。

 

 

24日エリザベス女王がウイリアム王子夫妻を

訪ねて赤ちゃんに初めて対面し、

その場でジョージ王子と名前が決まったとみられています。

誕生から2日後に名前が決まるのは異例の早さのようです。

 

事前の報道では、王子の名前が決まるのは、

1か月近くかかるのではないかという予想もありました。

過去にチャールズ皇太子が生まれた時は、

エリザベス女王とフィリップ殿下は1ヵ月かけて

名前を考えたそうですから、たしかに2日というのは早いですね。

 

イギリス市民の反応は、「古くさい名前だね」

「伝統的な王室らしい名前でいいと思うよ」など

様々な意見のようですが、イギリスのブックメーカーによると、

事前予想の1番人気の名前がジョージだったとのことで、

おおむね予想通りだったというのが感想のようです。

 

ジョージ王子の名前の由来は?

ジョージ王子の名前

ジョージ・アレクサンダー・ルイの由来ですが、

イギリス王族の名は、キリスト教徒の名を三つ以上重ねるのが

伝統となっている様です。

 

今回のジョージ王子の命名も、伝統に則ったもので

 

「アレクサンダー」は、女王のフルネームに含まれている

「アレクサンドラ」の男性形。

 

フランス風の名前である「ルイ」については、

父親であるウィリアム王子のフルネーム

「ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイ」から

とったものとみられます

 

ジョージ王子は順当に行けば、

父の後を継いで王位に着くとが予想されます。

その際はジョージ7世になる可能性が高いです。

ただし、洗礼名を名乗ることもありますので、

必ずジョージ7世になる訳ではありません。

 

ちなみに、ジョージ6世は、

映画「英国王のスピーチ」の主人公にもなった

エリザベス女王の父親です。

吃音を努力しながら克服し、真面目で実直な人柄で、

イギリス国民と一緒になって二次世界大戦を乗り越えました。

イギリスが二次世界大戦を乗り越えたのは、

ジョージ6世夫妻の存在が大きかったこと言われるぐらい、

今でもイギリス人に大変人気がある王様です。

 

またジョージ5世も、「君臨すれども統治せず」という

立憲王政の理想の君主と言われ、

皇太子時代に留学していた昭和天皇に

大きな影響を与えた名君でした。

 

過去の2人のジョージ王に共通するのは、

共にまじめで努力家、イギリス国民と

共に苦難をのりこえた王様であることです。

 

イギリス国民に大変人気のあるジョージ6世や、

名君といわれたジョージ5世の名前を、

今回産まれた赤ちゃんに継がせるのは、

やはり、エリザベス女王・ウイリアム王子夫妻から

「これからもイギリス王室は、イギリス国民とともにあるよ」

という国民へのメッセージになるかと思います。

 

さすがウイリアム王子とキャサリン妃。

イギリス人から愛されている理由がわかりますね。

 
ウィリアム王子―プリンセス・ダイアナと英国王室 (別冊歴史読本 51)